水虫治療のための市販薬の種類と選び方
水虫を引き起こす白癬菌には、いくつかの種類があり、どの種類の菌に侵されているかで、治療に効果のある薬を、適切に選ぶことが重要です。
以下、日本皮膚科学会(JP)のサイトから一部抜粋します。
白癬菌を起こす皮膚糸状菌は世界には40種類以上存在しますが、日本ではこのうち10種類ほどがヒトに白癬を起こすことが知られています。
水虫治療のための市販薬の主成分は主に4種類
塩酸テルビナフィン
主な市販薬
ダマリングランデ、ラミシール
特徴
高い抗真菌作用と即効性があり、世界中で最もしようされていると言っても良い。
1日1回の使用で効果を発揮する。
塩酸ブテナフィン
主な市販薬
ブテナロック
特徴
効果はテルビナフィンとほぼ同じですが、カンジダにはあまり効果はない。
1日1回の使用で効果を発揮する。
塩酸アモロルフィン
主な市販薬
ダマリンエース
特徴
ブテナフィン、テルビナフィンとは、作用の仕方が異なっている。カンジダと白癬菌の両方に効果がある。
1日1回の使用で効果を発揮する。
ラコナゾール
主な市販薬
ピロエースZ
特徴
カンジダと白癬菌の療法に効果がある。
1日1回の使用で効果を発揮する。
使ってみて効果がない場合
水虫を治すために使っている市販薬で、もし効果を実感できない場合は、別の商品で試してみてください。
その際重要なのは、【主成分が違う薬にする】ということです。
上記の通り、日本には10種類ほどの白癬菌が存在していますので、主成分の違う薬を試していけば、自分に合う薬が見つかるかもしれません。
逆に言えば、主成分が同じ薬は、商品名が違っていても、結局は同じ薬ということになります。
ですから、例えば最初に、主成分が塩酸テルビナフィンのダマリングランデを使っていたなら、次は主成分が塩酸アモロルフィンのダマリンエースを使ってみる、という方法で、自分に最適な薬を見つけてはいかがでしょう。
かかと水虫には?
かかと水虫には、メンソレータムエクシブ10が良いとされています。これは、角質を柔らかくする成分である尿素が、一般的な保湿クリーム並みの10%も配合されているからです。
メンソレータムエクシブ10は、主成分が塩酸テルビナフィンですから、もし効かなければ、主成分が違う薬を使ってみればいいと思います。
薬を塗る前に、入浴と尿素クリームで、角質をしっかり柔らかくしておけば、有効成分がかかとの奥までしっかり届き、尿素配合の薬と同等の効果が得られます。
まとめ
市販薬で水虫を治す際は、主成分に注目してみてください。
薬を使う前に、どの成分が自分の水虫に一番効果を発揮するのかは分かりませんので、順番に試して使っていきながら、効果を確かめていくのが良いと思います。