スイッチOTC薬をご存知ですか?市販の水虫薬選びのポイントとは?
妊娠中や授乳中の方のかかと水虫治療は、塗り薬でコツコツを頑張るしかありません。
飲み薬で手軽にサラッといきたいところですが、妊娠中は処方できないのですね。お腹の赤ちゃんを守るためには、致し方ありません。
そうなると市販の水虫薬で治療しようとしますよね?でもこんな経験ないですか?
『薬局に行ったけど水虫薬の種類が多すぎて、どれを選んだらいいのか分からない…』
そのような方のために、今回は市販の水虫薬選びのポイントをご紹介します。
スイッチOTC薬とは?
薬局で市販されている薬の中には、スイッチOTCといって、もともと病院で使われていた有効成分を使って製造されているものがあります。
病院での処方薬のなかから、安全性や病気に対する有効性などに優れたものを選んで市販薬にスイッチされたお薬ということです。
ですから安全性も治療効果も、病院の処方薬と大差はないほどのお薬になっています。
ただ、やはり1世代くらい古い成分であることは仕方ありません。
以前は市販薬は安全性を最も重視して、効き目は二の次というところがありましたが、スイッチOTC薬の登場で、治療の幅がとても広がっていると言うことができます。
水虫薬で使われている成分は?
では、水虫薬には、どのような成分がスイッチされたのでしょうか?
2017年現在、最も新しくて治療効果の高い抗真菌成分は、以下の4種類です。
- ラノコナゾール
- アモロルフィン
- テルビナフィン
- ブテナフィン
これらはいわゆる第3世代の抗真菌成分と言われていて、第2世代と比較しても、抗真菌効果が格段にアップしているのです。
薬局で選ぶべき水虫薬は?
薬局で購入するべき水虫薬は、極端なはなし商品名は何でも構いません。大切なのは、上に挙げた4種類の成分のうちどれか一つが配合されている商品を選ぶ、ということに尽きます。
現時点で市販されている中では、最も優秀な抗真菌成分だからです。
正直これより古い成分を使っている薬は、私は使う理由はないと思っています。
もし使ってみて効果が薄いようであれば、抗真菌成分が別の薬に変えてみてください。それだけで効果が出ることもあります。どの商品かは問題ではありません。配合されている有効成分が重要なのです!
後は症状に合わせて、液タイプ、クリームタイプ、軟膏などの中から、ご自身に最も適したものを選んでください。
液タイプ・・・浸透力が強く、べたつきもないのですが、刺激が強くなっています。趾間型や小水疱型に向いています。
クリームタイプ・・・水分を含んでいて柔らかいので塗り広げやすいくなっています。どのタイプの水虫にも使うことができます。
軟膏・・・塗布したところに留まることができるので、保湿効果が高いです。刺激が少なくどのタイプの水虫にも使用できます。べとつくという欠点があります。
まとめ
水虫薬は日々進化しています。昔は治らなかった症状でも、今では治せるようになっていることもあります。
水虫治療は諦めないで毎日コツコツと継続していくことが最も大切です。
妊娠中や授乳中のかかと水虫の治療は、とても大変だと思いますが、しっかり完治させて、赤ちゃんを水虫から守りましょう。