かかとが硬くなる原因やその治療法をご紹介します
かかとの角質が硬くなってきてお困りの方は多いのではないでしょうか?
かかとが硬くなったり、表面がガサガサしたり、酷い時はひび割れて血がにじんだり…
こうなると見た目の問題が出てきたリ、日常生活においてもストッキングが伝染したりと、何かと不便なことが多くなります。
このような症状を引き起こす原因はいくつか考えられますので、ご紹介していきます。
原因1、外的刺激
かかとには日ごろから大きな刺激を受けています。
例えば、歩いたり走ったりすることで、自分の体重の何倍もの力を受け止めなければなりません。夏場にはサンダルなど、クッション性の悪い履物を履くことが多くなり、裸足になれば紫外線を受けます。このようにかかとは絶えず、大きな刺激を受け続けているのです。
かかとはこのような外的刺激から体を守るために、角質を厚く硬くすることで内部を保護しているのです。
原因2、乾燥
冬場などは空気が乾燥していることに加えて、暖房器具の使用により室内が乾燥しますので、皮膚の乾燥が進んで硬くなったりガサガサしたり、表面に白い粉をふいたようになることがあります。
また年齢を重ねるごとに、肌が生まれ変わるサイクルであるターンオーバーが長くなりますので、角質が自然に剥がれ落ちずに蓄積されて厚くなっていくことがあります。
角化症について
原因1、2は、角化症と呼ばれています。
角化症が進行して悪化すると、かかとのひび割れが発生します。ひどくなるとひび割れが真皮にまで達して、血が出たり歩行に支障をきたしたりしますので、放っておいてはいけません。
角化症の自宅ケアの方法
角化症を悪化させないように、自宅でできるセルフケアについてご紹介していきます。
順を追ってご説明すると、以下のようになります。
1、フットバスや洗面器、バケツなどを使って足をお湯に浸し、角質を柔らかくします。
2、角質が柔らかくなったらタオルで水分をふき取り、ヤスリなどで余分な角質を削り取ります。その際ヤスリは往復させずに一方向にのみ動かしてください。できるだけ力を入れず、丁寧に削ります。
その後、目の細かいヤスリで表面を仕上げてください。
3、角質を削って薄くなったら、たっぷりの化粧水を付けます。さらにハンドクリームや保湿クリームなどもたっぷりと塗り込みます。その上からラップなどを巻いて包み込み、保湿効果を高めます。
4、就寝前であれば、その上から靴下などを履いて寝てもらっても構いません。
角質ケアの注意点
角質を除去する際は軽石やアカスリなどは使用しないほうが良いでしょう。力が入りすぎて角質を削りすぎることがあります。角質に傷が付くことで、バリア機能が低下して感染症などにかかりやすくなるので注意が必要です。
原因3、かかと水虫
かかとが硬くなる原因として、もう一つ考えられるのが、かかと水虫です。
白癬菌への感染が原因で、角質が肥厚したり硬くなったりしますので、角化症と症状はよく似ています。かかと水虫は痒みがないのも特徴の一つです。
かかと水虫の治し方
かかと水虫は、角質増殖型水虫と呼ばれていて、白癬菌が厚い角質の奥に潜んでいることから、治しにくい水虫として知られています。
病院では、内服治療を勧められることもあるかかと水虫ですが、妊婦さんや授乳中の方は、自宅で外用治療を行ってください。
自宅で治すには、
1、フットバスや洗面器、バケツなどを使って足をお湯に浸し、角質を柔らかくします。
2、角質が柔らかくなったらタオルで水分をふき取り、ヤスリなどで余分な角質を削り取ります。その際ヤスリは往復させずに一方向にのみ動かしてください。できるだけ力を入れず、丁寧に削ります。
3、クリアフットヴェールなど、白癬菌に効果のある薬を塗布します。
4、その上からラップなどを巻いて、しばらく放置しておきます。
5、この治療を毎日繰り返します。
まとめ
かかとの角質が硬くなる原因は、外的刺激、乾燥、水虫などが考えられます。どれも症状が似ていますので、原因を特定することは難しいかもしれません。
かかとの角質ケアを暫く続けて、症状が改善されなければ、かかと水虫を疑ってください。
かかと水虫の治療は数か月に及びますが、根気と忍耐で乗り切りましょう。放っておくと爪水虫など、より難治性の水虫に発展することもありますので、ご注意ください。