かかと水虫には軟膏タイプの塗り薬が有効です
妊婦さんのかかと水虫は軟膏タイプの水虫薬が有効ですよ。
症状の重いかかと水虫であれば、飲み薬で治療したいところですが、妊婦さんとなると、そういう訳にはいきません。
しっかり塗り薬で治すためには、軟膏タイプがお勧めです!
軟膏タイプの塗り薬の特徴とは?
軟膏とは油性の基剤に有効成分を含ませたものです。
皮膚に留まりやすく、皮膚を保護する働きがあります。また刺激性が少ないため、掻きすぎで悪化した湿疹や、キズがあったり、割れている部位に塗っても刺激にならず、あまりしみません。
塗るとベタベタしますが、汗を掻いても流れ落ちにくいいので、かかと水虫のような角質増殖型の症状に適したタイプです。
クリームタイプとの違いは?
軟膏と似ていてよく比較されるものに、クリームタイプがあります。
では軟膏とクリームの違いは何でしょうか?
一番の違いは、軟膏は油でできていて水は含まれていないのですが、クリームには水が含まれているということです。
水が含まれていることによって、クリームの方が塗り広がりやすく、ベタつきも軟膏ほどではありませんので、使いやすいと言えます。
しかしキズがある部位に塗ると、刺激がありしみます。そのため趾間型で指の間が割れているような患部には適しません。
また、汗で流れやすく、軟膏ほど皮膚に留まりません。
かかと水虫は角質の奥深くに、白癬菌が寄生しているので、薬をしっかり留めて浸透させなければいけませんし、乾燥によって皮膚が割れることも多いので、皮膚にしっかり留まり、刺激性が少なく、皮膚をしっかり保護できる軟膏タイプがお勧めなのです。
白癬菌をやっつける主成分について
水虫薬を選ぶ際、最も大切なポイントは、主成分です。
かかと水虫には軟膏タイプが良いのは分かりましたが、白癬菌をやっつける主成分は何を選択したらいいのでしょうか?
答えは、いろいろ使ってみないと、あなた自身に一番合う主成分は分かりません、ということです。
これは白癬菌は何種類もあるので、あなたが、どの種類の白癬菌に感染しているか分からないためです。
現状最も、水虫に効果の高い成分は、
- ラノコナゾール
- テルビナフィン
- ブテナフィン
- アモロルフィン
この4つです!
これらはスイッチOTCと言って、これまでは医師の判断でしか使用できなかった医薬品を、薬局で買えるようにしたものです。
使用実績があり、効果も高く副作用も少ないものから厳選されているので、効果のほどは折り紙付きです。
まとめ
飲み薬が使えない妊婦さんや授乳中の方の、かかと水虫治療には、軟膏タイプの薬がお勧めです。
薬を選ぶ際は、上記の4種類の成分のどれかが含まれている薬にしてください。
ここで大切なのは、薬の効果が薄いと感じたときは、主成分の異なる薬に変更することで、効果が出ることがあります。