かかと水虫の特徴とは!妊婦さんや授乳中の方も注意して下さい
かかと水虫の特徴
かかと水虫とは、白癬菌がかかとの角質に寄生することで起こる、かかと部分の水虫のことです。
足の中でも、かかと部分だけが水虫になることはあまりなく、もともと患っていた足水虫がかかとまで進行することで、感染することが多いようです。
かかと水虫は、角質層の深いところに白癬菌が寄生するので、治りにくい水虫と言われています。
症状としては、かかと部分の皮膚が厚く硬くなり、乾燥して表面に白い粉がふいたようになります。また、酷くなると皮膚がひび割れることがあります。
かかと水虫は角質増殖型の水虫に分類されていて、足の裏が厚く硬くなりますが、痒みがほとんど無いので、単なる乾燥による肌荒れと勘違いしてしまうことが多いです。
水虫の4つの種類
小水疱型
足の裏や側面に小さい水ぶくれができます。中には粘性のある液体があり、つぶれるとベトベトします。かゆみが強い特徴があります。
角質増殖型
足の裏やかかと部分の角質が固くなったり厚くなったりします。皮膚の表面がカサカサになり、ひび割れることもあります。痒みが弱いので、自覚症状のない方もいます。
趾間型
足の指の間にできる最も一般的な水虫です。表面が赤くなり、徐々に白くふやけていきます。痒みがあり、掻くと皮がめくれたり、指の股のところが割れたりして、ジュクジュクします。
爪水虫
爪に白癬菌が寄生することで発症します。痒みはあまり無いので、初期は自覚症状がなく、放っておくことで、爪に変形が現れます。具体的には爪の表面がボコボコと分厚くなったり、白く濁ったりします。酷くなると茶褐色になったり、爪がボロボロと欠けたりします。最も完治が難しい水虫と言われています。
足の裏やかかとの異変に気づいたら病院へ
このように、かかと水虫は、単なる乾燥による肌荒れに見えることから、放置されがちになります。
かかと水虫は、治りにくい水虫ではありますが、尿素などで皮膚を柔らかくすることで、有効成分が届きやすくなりますから、塗り薬での治療が可能です。
しかし放っておいて、白癬菌が増殖し、爪にまで到達して爪水虫になると、塗り薬での治療はとても困難になってしまいます。
爪水虫は、飲み薬で治すのが一般的ですが、妊婦さんや授乳中の方には処方できない薬ですから、爪水虫になる前に何としてでも、治しておきたいところです。
病院で白癬菌の有無を調べてもらいます
足の裏やかかとの皮膚が固くなったとか、厚くなってきたと感じたら、すぐ皮膚科の先生に診てもらいましょう。
患部の皮膚を少し削って、顕微鏡で検査してもらえば、その場で白癬菌の有無を確認しできます。
妊婦さんや授乳中の方で、もし白癬菌が確認されたら、塗り薬での治療が可能な今のうちに、しっかり治してください。
爪水虫になったら、治療が本当に困難になりますので。